【第4話】南條〇乃「合宿免許はヤれる!」←これ

はじめに

こんにちは、元C科留退学生のへりです。無職生活、大学受験を経て現在は文系大学生()をやらせてもらってます。「めちゃくちゃ部外者になっちゃったけど主催の次に紹介されてもいいの?」という気持ちでいっぱいですがどうかお付き合いくださいね。留年退学のあれこれもアドベントカレンダーの期間のうちに文章にするつもりですのでお楽しみに。

唐突なのですが皆様は「合宿免許」という免許取得法をご存じですか?べらぼうに遠い田舎で宿をとり、短期間で各種自動車免許取得を目指すアレです。(コンビニの店内BGMで南条〇乃さんがワオ!とかいって宣伝してたのが記憶に新しいと思います)

 

”””余談”””ですがインターネットや知り合い間ではこれ結構〇〇ホテル斡旋合宿と名高く、

所謂"合宿免許はヤれる"との触れ込みがものすごいあったんですよね。

 

で、僕今年その合宿免許に行ってきたんですよ。 女性と一緒に。

今回はそれについて書こうと思います。

尚、この記事はオタクの怪文書です。この記事を読んで、悲しいことがありました、強烈な不快感に涙が止まらない、吐しゃ物で端末破壊しちゃったなどのあらゆる損害、お気持ち表明に対しまして、当方は責任を取ることができません。予めご了承ください。

(ブログの記事を書くのが初めてなので読みにくい文章を、童貞特有の気持ちの悪さをどうか堪えてください)

1.免許を取りに行こう!

僕は大学でアウトドア系サークル的な部活に入っているのですがこれの活動ってけっこう車で移動することがあるんですよね。大学入学当初は免許は卒業までに手に入れればいいと考えていたのですが入部後は運転要員がいないと活動予定地へいくことすらままならないので、免許取らないとな~といった言葉をよく発していました。

すると、あろうことか部内の同い年の女の先輩(仮名で「サイ子」としておきましょう)が合宿免許行こうと誘いを入れてきたのです。

・・・ホンマに僕に言ってますか?

僕はガチで金がないので「金に都合がついたらね~ん」と適当なことを言っていたのですが、祖父が成人の誕生日に何かしてくれるというので超高級な誕生日プレゼントとして結局合宿免許に行くことになりました。

S根県某所にある教習所の雰囲気がよさそうだったので適当に泊まる部屋を決めようと思ったのですが、サイ子さんが「知らんやつと相部屋したくない」とのことで個室を探すことに。なんかホテルに二人部屋しかなかったみたいで僕は女の子と相部屋になったみたいです。

ワロタ。僕に興味があるんですか?(ニッチャァ...)

後で部屋探してくれた係のお兄さんにいい感じの飲み屋が近くにあるの教えてくれたけど先輩は未成年です。マジで何なんだよ。

先輩が未成年だったので係のお兄さんはカップルプランの承諾書かなんかを渡してきたんですけどサイ子さんが「やはり親は厳しい」とのことで友達に代筆させたとのこと。

いつの間にか危ない橋を渡ることになったようですね。

ことの顛末を友人のいっしーくんやスギノキさんに話すと「下の毛短くしといたほうがいいよ」とか「ゴム買えよ」とか「死ね!」とか色々為になるアドバイスをいくつかもらいました(この二人もカレンダーの記事を書いているので読んであげてください)。

この友人たちの言葉で全く「そんなこと」を考えていなかった僕もついワンチャンスあるのではないかと考えてしまいましたね。

2.恐るべき二週間へ

夏休み前半をアウトドアな活動でアクティブに過ごし(オタクではないので)、ヘラヘラしていたら出発の日になっていました。サイ子さんは前日の夜中までバイトで荷物の準備をしていなかったために完徹をしていたようで、起床事故マスターの僕を鬼電で起こしてくれました。

合流後、僕はイベント遠征で長距離バスに乗りなれているのでバス用の枕もしっかり二人分用意してスマートに乗車。完璧ですね。

紳士ぶってまあ何事もなく教習所まで着くんですけどこれからありえん地獄(?)が始まります。

・1~5日目ぐらい

 教習始まってすぐのそう少なくない事例だと思うんですけど、思ったより車動かせなくて二人ともちょっとブルーになってたんですよね(MTだったので序盤はアレなもんでした)。

なので「やさしいせかいに帰りたい」というサイ子との意見が一致。

ホテルでは持ってきてもらったプロジェクターで一生のんのんびよりと女子高生の無駄遣い見てました。

後すごく懐かしい人にも会ったんですよ。本当に心配が停止するかと。高専時代寮生活で微妙な距離感になったまま留年して疎遠になったDくん。彼は彼女を連れて同じ教習所に合宿免許に来ていました。必死に平静を装って僕を除いた三人と楽しく談笑しました。もう苦しい笑みが止まりません。

・・・して! 殺して!!!

一体、前世でどんな罪を犯せば付き合ってない大学の先輩と来た合宿免許で彼女連れの知り合いに出くわしてしまうのでしょうか。

 

誰か僕を救済(すく)ってくれませんか?

・5~10日目ぐらい

教習所内のオルゴール音楽が僕の精神に揺さぶりをかけ始めて数日が経過しています。ここは精神病院ですか?

車の運転にはそれなりに慣れてきたのですが僕の心はマジに晴れません。新たにサイ子さんとの関係について執拗に話を振るお調子者二人組の合宿生が入所してきたためです(幸い女性への耐性が非常に乏しいようで二人でいるときには話しかけて来ず、地獄空間の生成こそ避けられましたが・・・)。

ホテルの食事だけではなんとも物悲しいのでちょくちょく現地のイオンで日用品や食料を買いに行くのですが何分かなりの田舎で買い物に行く場所の選択肢が非常に少ないのです。なので結構な頻度でDくんカップルやお調子者と遭遇します。つらい。

夕飯代の代わりに日用品代を出してもらおうとする度に財布を渡されてレジに行くことになり「アマチュアヒモ」と呼ばれるなりしてホテルとイオンと教習所を行き来するルーティンが完成していました。

怠惰なのでヘラヘラしてるうちにたまった洗濯物まとめて洗って干されていたのを見て発狂。

キチゲがたまってきた。大浴場で踊り狂いそう・・・!!!

やはりそろそろ"""あの"""頃合いですね。

 

・・・・・・これぐらいの日数が経つと新たに浮上するストレッサー、世の男性諸君はもう理解(おわ)かりの方も多いと思います。

そう、

禁欲の難化です。

 これも非常に個人差の激しいものなので一概には言えたものではないのですが、僕はワンデイツーショット、少なくともワンウィークテンショットは発射訓練を行っております。

女性比率の少ない学校をやめて大学の文系学科に進学した猿が何日間も同世代の女性と相部屋で宿泊を繰り返したらどうなるでしょうか・・・?

そう、常識的に考えれば間違いなく暴発するでしょう。望まない発射は朝の僕、彼女、両方を最悪の空気の餌食にしてしまうのは明白です。

では、不意の事故を未然に防ぐためにはどうすればいいのでしょうか。

僕は擦り切れた頭脳で一生懸命考えましたがやはり解は一つしか浮かばないんですよね。

 

や り ま し た 。セルフメンテナンスです。

女性の前では紳士を演じ切る、私は理性を以って己の獣性に打ち勝ったのだと。

勝利の雄たけびをあげました。

信じられないと思うんですけど、この後、あろうことか誇りと驕りを胸にそのまま眠りに落ちてしまう、即ち昼寝してしまうんですよね(昼間に教習がなかった)。

ガチでシ〇バレしたかとおもいました。換気を忘れた僕はそのまま部屋へサイ子さんを入れてしまい、過呼吸に陥ってしまうのですが彼女はシェービング用のクリームの香りかなんかと勘違いしてくれたようです。

これでは”””神に愛されている”””のか”””神に見放されている”””のか測りかねてしまいますね。

読者の皆様はどのように考えますでしょうか。

なんやかんやあってここから2日おきくらいにセルフメンテナンスはしてました。

誠に遺憾であります。

この辺りで友人からはカップルプランで男女が寝泊まりして何も起きんなんてこと普通あるか?と連絡が。

やはり僕はその辺の凡夫とは格が違うようなのです。

 

栗の花の香り、未開封のゴム、アニメを映すプロジェクター、僕。

 

誰か僕を救済(すく)ってくれませんか?

・11~最終日ぐらい

この生活もだんだんと慣れてきて、少しずつ同世代の女性が同室に存在することに耐性がついてきました。

MT行こうぜと同行者に誘われ、自分のほうがうまく車を扱えるようにはなってきたところだったと思います。

教習が早く終わる日もちょくちょくあったのでいつものごとくホテルでアニメ君、アニメちゃんになっていたところ、サイ子さんが「天気の子」見に行かへん?とのこと。斜に構えたオタクなのでもちろんのこと未視聴でした。ガチで斜に構えるオタクの悪癖やめたほうがいいよ、と諭され田舎の高校の制服にニチャ付きながらいつものイオンへ。

 僕の知っている映画館のシアタールームよりかなり狭くて、けっこう雰囲気あるなーと思いつつ鑑賞。思ってたよりは楽しめました。斜に構オタク反省しています。

そっからなんやかんやで教習は進み二人とも実車の第二段階試験を突破。最終日までアニメの女の趣味が無限に合わんってバトルしながら帰路に就く運びとなりました。

精神の疲弊が激しかったので帰りのバスから降りた後は解散前に食事はせずに帰宅。

気兼ねなく奇声をあげてインターネッツコンテンツを閲覧できる自宅のありがたみに涙が止まりません。

 

そういえば教習所は卒業したけど何か忘れてるような?

 まとめ

長々とコンパクトサイズの地獄を垂れ流してしまいましたがそろそろタイトルに戻ってきましょう。

 合宿免許はヤれる?という問い、答えは皆様ご存じの通り、

ヤれません。

正確には多動のオタクはヤれませんという答えに行き着くでしょう。

期待は滑稽です。希望など存在しません。オタクの合宿免許は男オタクと行くのが一番精神的に優しいです(貴重な経験をさせていただいたことに関しては感謝してもしきれません)。

合宿中の女性との交流はハイリスク且つリターンもないのでオタクくんは隅っこに縮こまってDアニメストアでアニメを見ましょう。「少女☆歌劇スタァライト」などがおすすめです。

オタクに必要最低限以上に絡む女性は真に無垢な人かオタクの精神に揺さぶりをかけることを人生の業としたサイコモンスターといったところでしょう(宗教勧誘、白痴といった線もないとは言い切れませんが・・・)。

僕は無垢性を信じたいキモ人(きもんちゅ)なので流石にそこまで男子大学生の性欲を舐めてたら危ないよという言葉が喉元まで出かかったところです。

好意のない異性と二週間も同じ部屋で寝食を共にしたいと思う女性はいないだろうという常識的な考えが常に正しいとは限らないのです。

まあその、二週間も同室で寝泊まりを許すからといって何か特別な感情があると思い込むのは気持ち悪すぎる、確かに一理あります。気持ち悪いことを否定はしません。ですが、このラインは世の男性の大半が””いける””の判断を下すラインだったのではないでしょうか。天文学的な例外を引き当てた男オタク一匹がバケモノになるのは最早必定といえます。他の人間が全て別種の生物といった妄想さえ容易にできてしまう程に僕は、私は、俺らは、我々は・・・・

 

この世には科学で解明できない摩訶不思議な事象や、僕たちキモ・オタクに立ちはだかる理不尽がたくさんございましょう。

オタクはピエロです。舞台の上で笑いカーテンの裏側では独り泣くのが常ではありますが、もしつらくなったときは僕のことを思い出してください。

これで笑顔になれるのならばあなたはモンスターの皮をかぶるのはやめて自分に自信を持って生きていけるでしょう。あなたの良き未来を心より祈っております。

もし、あなたがこれを笑い飛ばせず僕のことを真におなじもの、同じ側にいると考えるならぜひ杯を交わしたいとすら考えてしまいます。そのときはあなたと手汗まみれの腕で肩を組み咆哮(ほえ)ることでしょう。

 

「「誰か僕を贖罪(すく)ってくれませんか??」」

最後に

怪文書を最後まで読んでくれてありがとうございました。

オフレコならブログでは書けない気持ち悪さを表現できる自信があるので物好きな方にはお話しします。

(彼女の尊厳のため不名誉な仮名で個人名を隠しておりますが人間として尊敬でき、魅力的でもある女性です。)

 

【Nara高専】僕たちの遺言集 Advent Calendar 2019 - Adventar

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僕の2個目の記事は12/23、高専を辞めた話です。次回もよろしくお願いします。